私たち人間は、食べることにより常に栄養素を補充していかないと生きていけません。
食べることは生きることです。
今回は私たちに必要不可欠な「栄養」についてお話をしていきたいと思います。
1.栄養と栄養素
まず、「栄養」とは、体外から摂取した「栄養素」を原料として、消化、吸収、さらに代謝することにより、生命を維持し、成長に必要な成分をつくるといった一連の流れのことを言います。
そして、「栄養素」とは、食べ物の中に含まれている様々な物質のうち、人間が生きていくために摂取すべき成分のことです。
つまり、「栄養」は生命を維持するシステムであるのに対して、「栄養素」は個々の成分のことを言います。
「栄養素」は、身体の中に吸収された結果、次の3つの大きな働きをします。
⑴エネルギー源になる
⑵身体の組織(筋肉・血液・骨など)を作る
⑶身体の調子を整える
日々の食事で必要な栄養素が満たされていないと、活動力が低下するだけでなく、感染やストレスへの抵抗力が下がり、病気になりやすくなります。
2.栄養素の種類
では、栄養素にはどんな種類があるのでしょうか?
栄養素には、大きく「五大栄養素」と「三大栄養素」というものがあります。
「五大栄養素」:炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル(無機質)の総称。
「三大栄養素」:五大栄養素のうち、摂取量の多い炭水化物、脂質、タンパク質の総称。
この他に、生きていくためには水と酸素も必要ですが、水は栄養素と含まない場合もあります。
また、栄養素の中には、人体内で合成できないか、合成できても必要な量には足りないため、食事でとらなければならないものがあり、これを「必須栄養素」と呼びます。
例えば、ビタミン13種とミネラル16種は、体内で合成できない必須栄養素です。また、タンパク質にも必須アミノ酸9種、脂質にも必須脂肪酸3種があります。
人の健康は、毎日の食生活の中で、何をどのくらい、どのようにして食べるのかに大きく左右されています。
そして、美味しさとともに、栄養素のバランスを考えた食事計画が大切です。
このブログでは、五大栄養素について、今後記事にアップしていきたいと思います。
次回は、炭水化物についてです。お楽しみに!
〔参考文献〕
『改訂新版いちばん詳しくて、わかりやすい!栄養の教科書』中島洋子監修(新星出版社)
※なお、このブログは、タイトルに関する基本情報を出来るだけ端的に分かりやすく伝えるために、文献から多く引用している箇所もありますが、著作権を侵害する意図はありません。私自身の知識をまとめる作業の一環でもあり、至らない所もあると思いますので、より詳しく知りたい方は上記の文献をぜひご覧ください。
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